おいしさの秘密

私たちは和歌山県有田地域の自然のチカラを最大限に活かしながら、
樹が自らおいしい実を作れる環境を作り、
できるだけ自然の成長サイクルに合わすことを大切にしています。
食べたあとに口の中に甘みが残るみかん。
そしてもう１個食べたくなるみかん。
おいしさの秘密は…

栽培へのこだわり

土をつくり、根を育てる

みかんの基本は”土づくり”です。植物は、地中の非常に細かい根っこから成長に必要な養分を吸い上げ、葉っぱの光合成で作り出した養分とともに、みかん１つひとつに凝縮されます。

その重要な根っこのためには、
土作りが文字通り土台になります。

農園では、土の状態を良くするためノルウェー産海藻肥料「アルギット」と石粉「ゼオライト」などを使用しています。海藻肥料は、海藻の中に含まれているミネラル、炭水化物、糖類、アミノ酸などにより土の中の微生物を増やします。それにより土の環境がよくなり、根っこがすくすく育ちます。
根っこが良くなると土の中の微量な要素を吸収する力が出来るため、みかんの実も旨みの強い、コクのあるみかんになります。そして石粉は、土の地力を高め肥料を蓄える力を強くしてくれます。その豊かな土から吸収された養分は、葉っぱで光合成され糖分（エネルギー）を作ります。
みかんの実は夏から養分を蓄え始めます。なぜかと言いますと、夏場の乾燥する時期植物は弱ります。弱ると生殖期に入り、生きるチカラをめいっぱい蓄えようと養分を実に送り出すからです。和歌山県有田地域は、夏場に雨が少ないので、みかんを育てるのにとても良い環境です。

収穫へのこだわり

おいしさが凝縮するのを待つ

上友農園のみかんの収穫時期は、みかんの樹自身が決めます。当農園では、みかんの糖度、甘さを増し、より良いみかんの味を追求するため、通常の生産者より２０日～３０日くらい収穫を遅らせ粘って粘って樹上で熟してから収穫しています。この粘りが、みかん個々の味のバラつきをなくし、全体を美味しくさせます。樹で熟させたみかんは、食べた後にいつまでも口に甘みが残り、糖度計の数値以上の甘さを感じることもあります。

おおよそ一ヶ月間の粘りが生み出す成果は良いことづくめです。ではなぜ他の生産者が実行しないか。それは果皮が痛んだり、病害虫や鳥害、天災などのリスクが、樹上にあることで格段に高まるからです。樹の様子は１日で変わるので、私たちは毎日樹の表情を観察し、みかんの旨みが凝縮される時期を逃しません。「もう収穫するか」「いや、もう少し」のせめぎあいの中で、納得の出来る味になるのです。

園地毎に成育環境は異なりますから、それぞれ糖度計で糖度を計るとともに、美味しい食味を確認しながら収穫を決します。